一軒家の外壁塗装に人気の色は何?色決めの方法も解説!
家の耐久性を維持するためには、外壁の定期的な塗装が欠かせません。しかし、ただ単にどんな色でもよいわけではありません。外壁の色は、家の雰囲気を大きく左右します。さらに、内装とは異なり、外部から見える部分でもありますので、慎重な色選びが必要です。
塗装には、適切な耐久性を維持するための塗布回数があります。そのため、「色が気に入らないから上からもう1回違う色を塗る」ということも難しいです。従って、色選びの段階でしっかりと検討することが重要です。
この記事では、外壁塗装で人気のある色や、色を選ぶ際のポイントをまとめました。外壁の色に悩んでいる方は、ぜひこのページを参考にしてみてください。
目次
外壁に人気な色は?
外壁の人気色は、時代の流行も反映しますが、年齢に関係なく、自然に調和するアースカラーとして知られる色、例えばベージュ、黄色、茶色が人気です。これらの色は目にも優しく、落ち着いた印象を与えます。また、外壁に一般的に使用されている色でもあり、選びやすいと感じるでしょう。
このセクションでは、編集部が調査した戸建て住宅の外壁の人気色ランキングを紹介します。色によって受ける印象や効果も異なります。写真も添えていますので、お住まいに合わせてイメージを膨らませてみてください。
❶ベージュやクリーム系の色
第1位は、ベージュやクリーム系の色です。これらの色は、温かみのある印象を与え、他の色や景観との調和も容易であり、周囲の建物とも調和します。ベージュやクリーム色は同じように見えるかもしれませんが、実際には黄色みや赤みなどの様々なバリエーションがあり、自分の好みに合わせて選択することができます。この柔軟性も、これらの色が人気の理由の一つかもしれません。
最近の戸建て住宅では、サイディング外壁やモルタル外壁が多く見られますが、どちらの外壁にもベージュやクリーム系の色は使いやすいです。
❷茶色(ブラウン)系の色
2位は茶色(ブラウン)系の色です。木や土のような自然な雰囲気を感じさせ、温かみや重厚感を与える色です。
汚れが目立ちにくく、周囲と調和しやすいため、外壁に最適な色と言えます。茶色と一口に言っても、黒に近い濃い色から赤みのある明るい色まで様々で、それぞれ異なる印象を与えます。
❸グレー系の色
3位はグレー系の色です。クールでシックな印象を与える色であり、他の色と組み合わせることで、それらの色を引き立たせることができます。
景観に馴染みやすく、汚れが目立ちにくいので、外壁に最適な色と言えます。
❹白色
4位は白です。植木の緑や色鮮やかな花が映える色であり、家を広く見せる効果も期待できます。サッシの色を選ばなくても調和し、洋風や和風の住宅にも溶け込みます。
年月が経つと、コケやカビなどの汚れが目立ちやすくなるのが難点ですが、「メンテナンスの時期が分かりやすい」という理由から、わざと白を選ぶ方もいらっしゃいます。
❺黄色
5位は黄色です。明るくポップな印象がありますが、植物の緑や土の茶色と調和しやすいため、景観に溶け込みやすく、外壁塗装に適した色です。
淡いレモンイエローは、明るく爽やかな印象を与え、付属部分を白で統一するととても可愛らしい印象になります。
トーンを抑えた、くすんだ黄色やオレンジに近い温かみのある黄色なら、ベージュや淡い茶色と組み合わせて落ち着いた印象を作ることもできます。
全体がぼやけた印象にならないよう、雨樋などを黒く塗って引き締めることも一案です。
どうやって色決めするの?
通常塗り替えの工事契約が成立した後、色を選ぶための打ち合わせが行われます。この打ち合わせの内容や進行方法は、施工業者によって異なることがありますが、一般的なアプローチをいくつかご紹介いたします。
色見本帳
色見本帳とは、塗料メーカーが提供するもので、標準色を含むさまざまな色のサンプルを確認できます。
これらの色は塗料メーカーが実際に販売しているもので、実際の仕上がりに近いものです。そのため、選択した色が実際の外観と一致するかどうかを確認することができ、また、施工店には色番号などを指定して塗料を簡単に発注することができます。
塗り板
塗り板とは、通常A4サイズ前後の板に実際の塗料を塗ったものです。これらは、塗料メーカーが施工店に提供または貸し出すものや、施工店がカラー提案の一環として独自に用意するものがあります。
色見本帳とは異なり、塗り板は実際に塗ったときの色合いに近いものが示されます。さらに、色だけでなく、塗膜の質感も確認することができるため、色決めするのに非常に便利な方法となっています。
カラーシミュレーション
カラーシミュレーションは、住宅の写真をパソコンに取り込み、専用ソフトを使用して外壁や屋根に複数の色のパターンをシミュレーションする方法です。
これにより、実際の外観に色をプレビューし、より仕上がりに近いイメージで色の選択を行うことができると同時に、複数のカラーオプションを並べて比較することも容易になります。
色決めではどんな失敗がある?
外壁の色に関するよくある問題の一つは、「見本と異なる色に仕上がった」ということです。これは、面積と反射率の影響によるものです。
同じ色でも、小さな部分と大きな外壁面では色合いが異なることがあります。また、太陽光の強さによっても見え方が変わります。
したがって、小さな色見本だけで色を選ぶと、期待していた外観と異なる結果になる可能性があるため、注意が必要です。
自分でシミュレーションするのは大丈夫?
自分で特定のサイトで外壁・屋根の色をシミュレーションをするのは、施工店の担当者と打ち合わせする必要がないので非常に気軽で便利です。
ただし、モニターやブラウザによって色が異なることがあるため、参考程度に捉えることが大切です。
印刷して施工店に提出する場合でも、プリンターによって色が変わることがありますので、方向性を伝えるために使用するのが適しています。
最終的な色の決定に関しては、やはり施工店の担当者との協力が最も重要です。
担当者との打ち合わせを通じて、理想的な外観を決めるのがおすすめです。
虫が寄り付きやすい色って何?
基本的には以下のような色は、虫が寄り付きやすいとされています。
・黄色
・緑
・オレンジ
など
これらは花などの植物や花粉によく見られる色なので、ハッキリ認識して好む虫が多いのです。
また虫は紫外線に反応すると言われているため、紫外線を反射しやすい色にも集まりやすいです。蛍光灯などは紫外線を放出しているので虫が集まってくるというわけですね。紫外線を反射しやすい色は以下の通りです。
・白
・黄色
・青
など
虫が寄りにくい外壁塗装におすすめの色は?
逆に紫外線を反射しにくい(虫に好かれにくい)色にはこういったものがあります。
・黒
・グレー
・ブラウン
など
以上をまとめると、虫が寄り付きにくい外壁にしたい場合は「虫が認識できず紫外線を反射しにくい色」を採用するのがおすすめです。
具体的にはグレーやブラウンなどのベーシックかつやや暗めで落ち着いた色が、防虫効果のある塗装として適しています。
「優良塗装業者」を選ぶためには?
塗装業者を選ぶ際には、一時的な雰囲気や印象に流されることは避けましょう。見た目だけでなく、確かな信頼性や品質に基づいて選ぶことが重要になってきます。
大幅な値引きなどの甘い言葉に乗せられて契約することも、悪徳業者の一般的な手法であり、注意が必要です。
そこで、安心して選ぶための「優良業者の見極め方」についてご説明いたします。
保証やアフターフォローが充実している
万一トラブルが発生した場合、信頼できるサポート体制が整っているかどうかは、重要な要素です。大きな被害が発生したにもかかわらず、保証の対象外だったという状況を避けるためには、適切な保証サービスや保険の選択、そして頼りになるアフターサービスを提供している業者を選ぶことが肝要です。
目的に合わせて最適な塗料を提案してくれる業者
依頼者の要望や外壁の状態、建物の場所や用途などから、最適な塗料は自然と絞りこまれてくるものです。お住まいに最も相応しい塗料と施工方法は、必ず存在します。単に価格だけを重視して提案してくる業者ではなく、真に依頼者の目的に合致した提案をしてくれる業者を選ぶことが大切です。
スタッフの技術力が十分にある業者
スタッフの技術力を判断するのは、依頼者にとっては困難なことです。しかし、技術力を評価する指標は、いくつか存在します。例えば、必要な作業に対応するための適切な資格を持っているか、各種業者団体に所属しているかなどです。また、建設業許可を取得しているかも重要ですし、各都道府県の塗装業協同組合への加入も業者の信頼性の目安となります。
実績のある塗装業者
実績のある塗装業者は、信頼性があるといえます。
もちろん、これが全てに当てはまるわけではありませんが、長い期間経営を続けている業者は悪徳業者ではない可能性が高いでしょう。
悪徳業者は口コミなどで悪評が立ちやすく、数年も経たずに消えてしまうことが多いのです。しかし、創業から20年以上の歴史を持つ塗装業者は、その実績と評判から経営が続けられているといえます。