打ちっぱなしコンクリート塗装の相場や修復方法をご紹介!川口・戸田・蕨・草加エリア

一般的な住宅で見られるコンクリート造りの建物といえば、「打ちっぱなし」が代表的です。マンションなどでも主流なのはコンクリート造りですが、通常はコンクリートの上に外壁材を取り付けます。

一方、打ちっぱなしの場合は外壁材を使わず、コンクリートをそのまま露出させます。そのため、打ちっぱなしの状態で塗装を行う際には、コンクリートに関する知識だけでなく、熟練した技術も求められます。

そこで今回は、打ちっぱなしコンクリートにおける外壁塗装に関する注意点や有益な情報をご紹介します。

打ちっぱなしコンクリートのメリット&デメリット

メリット❶ おしゃれ&耐火性・防音性・頑丈

打ちっぱなしのコンクリートは、洗練された外観だけでなく、耐火性、防音性、そして頑丈さといったメリットも備えています。

木造とは異なり、セメントを原料としているため、火災などの際の燃焼リスクが非常に低く、厚みがあり強度もあるため、音が漏れにくく、「特別な工具を使わない限り壁を貫通させるのが難しい」という特性を持っています。

デメリット❶ コンクリートがシミになる

コンクリートは水分を吸収しやすい性質を持ち、雨水などが表面にたまりやすいと言われています。ただし、日光が当たると表面温度が上昇し、水分も蒸発します。しかし、水垢などの汚れは蒸発されず、そのまま黒ずみとして残ることがシミの原因です。打ちっぱなしコンクリートでは、特に上から下に一本の黒い線ができる状態が代表的な例として挙げられます。

デメリット❷ 「ひび割れ」の一因になるかも?

水分によるシミとは対照的に、乾燥が続くことで引き起こされるのが「ひび割れ」の一因です。コンクリートは内外での相互作用があり、温度差が拡大することで相互作用が増幅すると言われています。このため、凍結によるひび割れも多く報告されています。

打ちっぱなしコンクリートの塗装方法について

打ちっぱなしコンクリートと聞くと、何も塗られていない素朴な状態を想像されるかもしれませんが、実際にはコンクリートの表面に塗装を行うのが一般的です。ここでは、打ちっぱなしコンクリートでよく採用される「3つの塗装工法」に焦点を当て、それぞれの相場価格などをご紹介します。

1. 撥水剤塗布

撥水剤の塗布は、打ちっぱなしコンクリートの質感を保ちながら高い防水性を実現します。新築の打ちっぱなしコンクリートでは、一般的に撥水剤を塗布して引き渡すことが多く、耐用年数を考慮することが雨染み対策として重要です。耐用年数は3~7年で、相場価格は1,500円程度(平米単価)です。

2. カラークリヤー工法

カラークリヤー工法は、クリヤー塗料に着色剤を混ぜ合わせており、色付きながらも透明性を保ちます。耐用年数が長く、サビ止めや防水性、塗装ムラの防止などの効果もあります。耐用年数は5~10年で、相場価格は3,500円程度(平米単価)です。

3. 再現工法

再現工法は、劣化した打ちっぱなしコンクリートの表面を新築時の状態に戻すことを目指します。色合いだけでなく、型枠のジョイントやセパレータのくぼみ、コーナーの面取りなどの風合いも再現します。くぼみなどの劣化箇所をうまく成形するには、一定以上の技術が必要です。また、汚れやカビに強く、遮熱効果も期待できます。耐用年数は5~10年で、相場価格は5,000円程度(平米単価)です。

打ちっぱなしコンクリートの補修方法

ひび割れや爆裂破損の修復には、通常、超微粒子セメントを使用して表面を補修する方法が採用されています。特にひび割れ部分では、超微粒子セメントで補修した後、専用のフィラー(下塗り塗料)を使って保護材で仕上げるのが一般的です。

一方、爆裂破損の場合は、爆裂した部分にサビ止めを注入し、アルカリ性のセメントを使用して補修します。塗装時には、微弾性フィラーやシリコン樹脂を用いることで、中性化を防止できるとされています。

さらに、最も軽度な劣化状態である「エフロ(別名:白樺)」が発生した場合は、一般的には「コンクリート専用の洗浄剤を使用して除去する」ことが行われます。

塗り替えの時期の目安は6~7年!

打ちっぱなしコンクリートの塗り替え時期は、使用する塗料によって異なりますが、一般的には6~7年程度が推奨されています。また、クリヤー塗料を使用する場合でも、耐用年数が異なるため、塗装業者と相談しながら最適なタイミングを見極めるのが良いでしょう。主な耐用年数は、アクリル系<ウレタン系<シリコン系<フッ素系の順に長くなり、アクリル系が5~8年、フッ素系では12~15年程度持続するとされています。

メンテナンスについては、塗装業者との相談が重要!

打ちっぱなしコンクリートの日々のメンテナンス方法として、高圧洗浄やブラッシングなどが一般的です。ただし、強い力を加えたり擦りすぎたりすると、撥水剤の効果が失われる可能性もあります。そのため、軽いブラッシングや洗浄程度であれば問題ありませんが、汚れなどが気になる場合は、塗装業者に相談しながら進めるのがおすすめです。

「優良塗装業者」を選ぶためには?

塗装業者を選ぶ際には、一時的な雰囲気や印象に流されることは避けましょう。見た目だけでなく、確かな信頼性や品質に基づいて選ぶことが重要になってきます。

大幅な値引きなどの甘い言葉に乗せられて契約することも、悪徳業者の一般的な手法であり、注意が必要です。

そこで、安心して選ぶための「優良業者の見極め方」についてご説明いたします。

保証やアフターフォローが充実している

万一トラブルが発生した場合、信頼できるサポート体制が整っているかどうかは、重要な要素です。大きな被害が発生したにもかかわらず、保証の対象外だったという状況を避けるためには、適切な保証サービスや保険の選択、そして頼りになるアフターサービスを提供している業者を選ぶことが肝要です。

目的に合わせて最適な塗料を提案してくれる業者

依頼者の要望や外壁の状態、建物の場所や用途などから、最適な塗料は自然と絞りこまれてくるものです。お住まいに最も相応しい塗料と施工方法は、必ず存在します。単に価格だけを重視して提案してくる業者ではなく、真に依頼者の目的に合致した提案をしてくれる業者を選ぶことが大切です。

スタッフの技術力が十分にある業者

スタッフの技術力を判断するのは、依頼者にとっては困難なことです。しかし、技術力を評価する指標は、いくつか存在します。例えば、必要な作業に対応するための適切な資格を持っているか、各種業者団体に所属しているかなどです。また、建設業許可を取得しているかも重要ですし、各都道府県の塗装業協同組合への加入も業者の信頼性の目安となります。

実績のある塗装業者

実績のある塗装業者は、信頼性があるといえます。

もちろん、これが全てに当てはまるわけではありませんが、長い期間経営を続けている業者は悪徳業者ではない可能性が高いでしょう。

悪徳業者は口コミなどで悪評が立ちやすく、数年も経たずに消えてしまうことが多いのです。しかし、創業から20年以上の歴史を持つ塗装業者は、その実績と評判から経営が続けられているといえます。